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住まいの古今東西~内装の色彩を絞る~

色という言葉は、英語では「coler」と書けば色そのものですが、
日本語の「色」は、色のほかに艶や質感などの
色彩以外の意味も多く含まれることが多いですよね。

日本人は、色に関する感じ方がきわめて深いといえます。
たとえば、茶室につかわれる色は、
自然のままの色を活かした「自然色」が基調とされています。

茶室では、やはり土壁の聚楽が、味わい深さを醸し出していたり、
そのほかにも、和紙、竹、木などの自然味あふれる素材を使用します。

日本の伝統色は、全体的に落ち着いたトーンですから、
その空間の中にいると、なぜか気分もほっと落ち着くという人も多いです。
奇抜さや華美なものではないですが、飽きのこない色調で
古くから親しまれて、今日に至っています。

植物や、自然を連想させる色の名前も多く残っていますね。
歴史を振り返ると、日本の色彩は室町時代から江戸時代にかけて
素晴らしい伝統色を数多く生み出しました。

利休鼠、藍、納戸色(なんどいろ)、江戸紫、橡(つるばみ)など、
その数は100以上もあります。

建築の内装で色決めするときには、できるだけ色の種類を絞って選ぶのがポイントです。
まず統一した色を基調として、それから部分的に色を加えると
全体的に調和のとれた空間を作ることができます。
さらに、色に統一感を持たせると、部屋は広く見える効果もあります。


いっぽう、店舗の色遣いは、一般住宅とは違ったケースも多いです。
とくに人通りの多い街中ですと、狙って激しい色遣いをしている店もあります。
ほかよりいかに目立つか?周囲にはないような空間にするには?と
派手さを強調する色遣いにも、やはり統一感は効果アリです。


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